> SHURIKEN 手裏剣
Shuriken 手裏剣
棒手裏剣を打つ。棒手裏剣の場合、打剣の方法は大きく分けて 3 種類ある。
直打法
尖端が上を向くように構える。手から離れた後、尖端がそのまま的を指向して飛翔する投擲法。まっすぐ飛ぶわけではなく、剣で切りつけるように弧を描いて飛翔する。回転させずに投げる方法(距離2 m)。
直打法は手裏剣の先を指先から出し、上段構えから的に向かって打ち込む打法です。手裏剣が指先から離れた瞬間から、その剣が前方方向に90度(四分の一)弱回転する軌道で打ち込みます。
この時指先から離れた手裏剣は、回転しようとして飛び出します。
そこで、手先から離れる一瞬前に指先で手裏剣の後部を叩き落すようにし、必要以上に回転しようとする手裏剣の回転を90度以下にセーブします。
この微妙な手の内の体得こそが、手裏剣修行の永遠の課題となります。また、打剣間合いが三間以上になっても直打法で打ちこなす
手の内の体得が上達の鍵となります。
反転打法(半転打法)
尖端を逆にして持った状態から、「打つ」瞬間に剣を反転させ、「直打法」のように飛翔する投擲法。反転させながら打つが、回転させるわけではない。逆手持ちから半回転させて投げる (距離3 m)。
回転打法
長距離での手裏剣の打ち込みは、手から離れた後、回転して的に刺さる投擲法。完全に1回転させて投げる (距離5 m)。
これは車剣や西洋のナイフ投げなどに多くみられる投擲方法で、車剣の投擲では剣に回転を与える動作が必要とされる。回転による威力、刺中率の増加などを図った多回転方式である。大型の十字剣(四方剣)の場合、1本の剣を握り、他の1本の剣に指をかけ、腕を打ちおろすように剣を打つことで回転を与える、などの投擲法がある。
一方、ナイフ投げの場合は、対象との距離により、投げ出す速度と回転の掛け具合を変えて、刺中させる打法となる。
日本の手裏剣術の場合、「直打法」が最も基本的な打剣方法だが、世界的にみれば特異な技術である。
回転打法は手裏剣の後部を指先から出し、上段構えから的に向かって打ち込む打法です。手裏剣が指先から離れた瞬間から、
その剣が前方方向に270度(四分の三)弱回転する軌道で打ち込みます。
手裏剣の間合い
この打法は、手の内が決まらない初心者が使うと一~二間の短い間合いでは比較的よく刺中します。
直打法と回転打法を間合いにより使い分けるのは、
ある一定の間合い以上になると回転打法に切り替えねばならず
この微妙な兼ね合いが難しい。
そこで、四間間合いぐらいまでは
手の内の修練により直打法で統一するのが望ましい。
敵対者との間合いですが相手が素手の場合は、一間 (1.8 m)
相手の得物が刀の場合は、二間 (3.6 m)
相手の得物が槍の場合は、三間 (5.4 m)
五間、六間とさらに遠い間合いからの打剣も、剣の威力が失われ、無理ではありません。
打剣の体構え
手裏剣術の打剣による体構えの基本は、上段構えから的心(敵身)への打ち込みです。このほかでは、脇構えから的心への打ち込み、下段構えから的心への打ち込み等があります。
体の構えからは、一般的な立ち打ちをはじめ、
正座打ち、
危座打ち、
寝打ちなどの特殊な打ち方もあります。
また、一度に二本の手裏剣を同時に打ち込む二本打ち、
三本の手裏剣を同時に打ち込む三本打ちなどの打法もあります。
しかし、基本は上段からの一本打ちです。
形状と重さについて
釘や針状の物で、長さ15cm前後。重さは50g前後から200g前後。
構えるために足を移動す
刀法併用の場合

半回転打法
棒手裏剣が標的に命中する航跡

直打法の握り方



反転打法の握り方

